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日々是好日、ランRUN日和

かつては、サブスリーランナーとして幾多のレースを駆け抜けてきました。 怪我をして、一歩引いたところに身を置いたとき、新しい走りの楽しみを見つけに行きたくなりました。 日々是好日(ひびこれこうじつ)。 毎日が最良の日になりますように!

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(前回からの続き)

2018年10月21日 AM8:50

定刻通り始まった「第35回大町アルプスマラソン」。

スタート地点の陸上競技場のトラックを半周して、ロードに出ていきました。



では、ここでもう一度コースのおさらいをしておきましょう。



小さくてわかりにくいw(←詳細は「大町アルプスマラソン」でググって公式HPを見てね)

いずれにしても、2度の折り返し地点があるコースで、それぞれが長い下りの先に折り返しがある為、折り返し後は登りに反転する、「ロング・アップダウンコース」となっております。



・・・・・


では、再びレースに戻って・・・



【スタート直後】

スタートして、コースに出ると、とにかく呼吸が苦しかった。

と、いうか空気が乾いているのか、吸った空気で口腔内が一気に渇いて、うまく息が吸い込めませんでした。

まるで、のどの粘膜が乾いて張り付いたような感じになり、気道をふさいで酸素の吸入を防いでいるような感じでした。

ので、

とにかく唾液で口腔内を湿らせて、必死に酸素をかき集めながら、前に前にと進んでいきました。





【2km通過】

口の渇きも徐々に収まったころ、緩やかな下り坂に入って行きました。


さて、

今回の目標は、「とにかく歩かず完走」を掲げているので、途中でつぶれることなく、序盤はとにかく脚を残すことを前提に走っていきました。

ので、

ペースは、呼吸も脚もきつ過ぎないレベル。

とはいえ、もちろんこれはレースですから「手を抜いている」わけではなく、「このコースの42.195kmを最も速く走る為に必要な、『今の最適なペース』を維持して走っていきました。

ので、

傾斜の重力に身を任せ、力を温存すべく、自由落下の力を借りながら進んでいきました。

が、

このペース配分は、あくまで主観的且つ、感覚的なもの。

実際の具体的なタイムについては、時計を見ていないので、全くわからない状況でした。


ちなみに、時計を見ない理由はというと、へたにタイムを知ると、

「速い場合は調子に乗って、飛ばしすぎるから」

であり、逆に

「遅いと、タイムを気にして頑張ってしまうから」

そうすると、主観と客観のギャップに苦しみ、目標が達成できなくなる。

ので、

時計は一切見ずに、常に「主観的強度」を軸に走り進めていくこととしたのでした。


・・・・・・


8km通過。

長い下りが終わり、第1折り返し地点を過ぎると、今度は今来た道を含め、もっと長い、なが~い登り区間に入りました。

斜度は大したことがありませんが、21km地点まで続く長い上り坂は、じわじわとボディーブローのように効いていきます。

でも、

流石に今回で8度目の参戦ですので、コースは頭の中にしっかり入っています。ですから、斜度の感覚、距離の感覚、そして何より自分の脚の感覚を頼りに、最適と思われるスピードで登って行きました。

が、

ここは決して楽なコースではありません。

徐々に息は荒くなり、脚もどんどんと重くなっていきますが、「止まりたい」、「歩きたい」という衝動に負てしまうところまでは行くことがなく、「まだまだいける!」という精神力を維持して進むことができました。



・・・・・・・・・・



さて、

フルマラソンって、本当に面白い競技ですよね。

走行中に何度も

「もうだめだ」

と、

「まだまだいける」

という気持ちが交錯します。

この日も、長い登りを上っていると、この気持ちが何度も何度も交錯しつつ、それでも「まだいける」の気持ちが勝っている限りにおいては、前に進むことができていました。

これまでのレース経験の中で、途中で歩いてしまったことは何度もありますが、思い返せば「まだまだいける」に思考が及ばなくなった瞬間に歩いてしまっていたように思えます。でも、リタイヤ経験だけは一度もなく、結果的には走っては歩いてを繰り返しつつも、結局はゴールにたどり着いてきたわけで、そういう意味では「脚が完全に終わっていた」わけではなかったともいえます。

つまり、

「脚」よりも「脳」が負けた瞬間に、勝負が終わっていたように感じていました。



では今日は、

どこまで、脳に勝ち続けられるのだろうか?



・・・・・・・・



脳との戦いを制し、長い長い上り坂区間をクリアすることができました。

21kmを過ぎ、コースの中間地点(21.0975km)を通過しましたが、タイムは全くわからないままでした。

そんな中間地点を通過すると、木崎湖へと向かう下り坂に入りましたが、体感的なスピードは全然上げることができませんでした。

距離が進むにつれ、もはやスピード云々どころではなくなり、下りの重力に負けることなく脚を動かし続けることだけで精いっぱいの状況になっていきました。

それ故に、心の声との闘いは激しさを増すばかりとなり、最後まで持つかどうかの不安が脳裏によぎるようになりました。


・・・・・・・


過去、このコースでは3回歩きが入ったことがありました。

それぞれ25km~30kmで足が止まり、ここが一つの鬼門となっていました。

その為、

「先ずは30kmをクリアして、過去の弱さを超える。」

このことを新たに目標設定して、進んでいくのでした。



・・・・・・・



長い下り坂を駆け下りて、右手に「木崎湖」を見据えると、第2折り返し地点に到着しました。

そこを折り返すと、今来た道を次々と駆けてくる後続のランナーたちとすれ違っていくこととなりました。

折り返し直後の28km地点の標識を過ぎ、少し行くと朝健闘を誓ったラン友さんとすれ違いました。

第一折り返しの時とは違い、ラン友さんに対してのエールの声も出せず、お互いにアイコンタクトだけでエールを交わしました。


と、その時、

「苦しいのは自分だけじゃない、周りの仲間も苦しい中を頑張っている」

そう思えたことで、再び脚には力が宿り、心の声にも強気で立ち向かうことができました。



・・・・・・


【30km通過】

第1目標を何とかクリアすると、34kmまでの長い登り坂が待っていました。

ここでは脳をポジティブに持っていくため、「もう30kmも過ぎた、残りはたったの12kmしかない」と考えていきました。

そして、「この坂は最後の坂」そして、「いつもの練習コースの『あの坂』と同じレベルだから大丈夫だ」と考えていきました。

更には、

「この坂を登りきれば、後はゴールに向かって下るだけ」

とか、

とにかく意識を前向きに持っていくことだけに注力し、後ろ向きな言葉は一切封じて進んでいきました。

が、

とにかく長く感じる1kmの距離。


「1kmってこんなに長かったかな?」

って思えるほど、次の31kmの標識が現れませんでした。

でも、

周りの声援の声に助けられ、1歩1歩確実に脚を前に進め、そして進んだ分だけ残りの距離が減っていることを確認しながら進んでいきました。


・・・


なんとか33km地点を通過して、上り坂の頂上が見えた時、ようやく完走への光が見えてきたような気がしてきました。

そんな最後の坂を上り切り、コースは下り坂に切り替わり、35km地点の標識を超えたときに、はじめて強気でもなんでもない、本当の気持ちから、

「あとたったの7kmしかない」

そう思えることができました。



・・・・・・・・・



37km地点を過ぎ、ラスト5kmの看板を通過。

この頃になるとようやく、中盤からずーっと続いていた足底部の痛みと、走る前から抱えていた右側臀部の痛みは消えることなくこの時も続いていましたが、まもなく解放される安堵感から、痛みが少しだけ軽くなった思いがしていました。



40km地点を過ぎると、左手にはゴールの陸上競技場が見えてきました。

41km地点を過ぎると、沿道の声援は最高潮に達していました。

お帰りなさい!

あと少し!

ナイスラン!

その声を聴くと、目標にしていた「歩かず完走」まで、あと一歩のところまで来たことを強く感じました。



ラスト500m程

陸上競技場の敷地内に入ると、アナウンスの声が大きく響きわたり、「今」の状況がつぶさに耳に入ってきました。


アナウンスの声に色々な思いを込めてスタジアム内に入ると、残りは300m程のトラックを残すのみとなりました。

最後は僅かに残った力を振り絞り、全力でゴールラインを駆け抜けていきました。


・・・・・・


腕に巻かれた時計を止め、

帽子を脱いで、後ろを振り返り、

これまでの42.195kmの旅路に向かって大きく一礼をしました。


・・・


ゴールを後にすると、

ボランティアの子供たちが「フィニッシャーズタオル」を肩にかけてくれ、記録計測チップをシューズから外してくれました。

その後、朝設営したテントに戻ると、改めていろいろな感情が沸き上がってきました。



久しぶりに感じた充実感。


日常では感じることのできない満足感。


そして、


ここでしか味わえない大きな達成感に満ち満ちていました。






42.195kmをともに戦った相棒に感謝しつつ、記録を振り返ります。





3時間02分14秒

ちなみに競技場の敷地に入った時に聞こえてきたのは、「競技開始から3時間まであと10秒」の声でした。

結果的にゴールタイムはその声に届きませんでしたが、今できる全力は尽くせた結果だったと理解しています。




2018年秋。

今年最後のフルマラソンでした。

そして、

過去3年間の自己ベストを達成して、幕を閉じることができました。


4月の長野マラソンからは1分55秒の短縮。

そんな2分足らずの時間でしたが、この日は「約2分という短い時間」に大きな大きな意味を感じることができました。

それは、


縮めることができた、約2分

そして、

届かなかった、約2分

それでも、

この日に手に入れた現実の先に、目標という名の小さな光が見えたような気がしたのでした。



(ランアフター編に続く)

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2018年10月21日(日)

「第35回 大町アルプスマラソン」当日となりました。




さて、

先ずは、2分間のPR動画をご覧ください。(ツベより転載です)







動画は、とても爽やかなイメージですね。


でもコースは、

長いアップダウンが続く、超変態コースww




こんなコースを陸連が公認したこと自体がビックリですねw



・・・・・・・


さて、当日の朝に時間をもどして、



AM 5:30頃


大町アルプスマラソンの駐車場に到着しました。



周囲は薄暗く、受付はまだまだ先なので、車内で仮眠・・・

をしたつもりでしたが、


本気で爆睡!


7時までぐっすり眠れましたw(←無神経なのでよく眠れるw)


ので、




先ずは受付を済ませ、(←フルマラソン一般男子は、なぜかガラガラだったのですぐに済んだ)


又、駐車場の車内に戻り、





朝食を食べました。(←モロ糖質メインの朝食)

ちなみにちょっと軽めの朝食に見えますが、大町に向かう道中で「メロンパン」も食べていますので、朝の総カロリーは800kCalほどいっています。


・・・・・・・


(食後)

食事も済んだので、スタート会場に向かいました。




で、

会場に着いたら、先ずは




基地を設営!

して、

開会式に向かいました。


・・・・・・


ちなみに今回の大会は、「35回目」という事で、


ビミョーな回数ですが「メモリアル大会」w


と、いう事で、


ゲストも来ていて、



サバンナの八木さんと中山きんに君という、


意図がビミョーなゲストでしたw(←写真もビミョーだww)




ちなみに、

今日は、お天気も良く、フルマラソンを走るには少し気温も高くなりそうなので、

二人のギャグで、


会場全体を軽くクールダウンww


してくれたので、意外とゲストの人選は良かったのかもしれません。


・・・・・


さて、

開会式を全部見てると、着替えの時間がなくなるので、開会式は途中で抜け出し、基地に戻ると、ウィンドブレーカーを脱いで、戦闘服に着替えました。


ちなみに、

本日の戦闘服は、




いつものウェアと、4月の長野マラソンで履いた「アディゼロ匡REN」をチョイスしました。

ちなみに、

今の脚の状態(練習不足感のある脚)では、このアップダウンのコースに匠のRENでは脚が持つかどうか心配ですが、とりあえず序盤はセーブして走ることで、


歩かず完走!


を目標に行くつもりですので、何とかなるかな?って感じで臨みました。



・・・・・・・・



さて、

全ての準備が整い、スタートまで20分程となったので、いよいよスタートラインに並ぶと、「あるランナーさん」に声をかけて頂きました。

声の主は、「野辺山100kmウルトラ」で一緒に走り、「お汁粉エイド」でニアミスをしたランナーさんで、当時は話を交わすことはできませんでしたが、今回はスタート前という事もあって、しばらくお話をさせて頂くことができました。

ので、

今日のコンディションのことなどを色々と話をしていると、あっという間に時が過ぎ、気がつけばスタート1分前となりました。


いつもは、「緊張のスタートライン」なのですが、

お話をさせて頂いたおかげで、リラックスしてスタートの時を迎えることができました。

ので、

最後はお互いの奮闘を誓って、号砲を待っていると、


10秒前・・・3・・・2・・・1・・・


バン!


・・・・・


ついに、42.195kmの旅がスタートするのでした・・・



(次回、本編に続く)

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(前回からの続き)

晴天の中行われた、第6回北信州ハーフマラソン。

夏場の体調不良による練習不足の中でしたが、今回は「ハーフ」という距離と「下りが多いコース」というコースレイアウトに助けられ、なんとか90分切りでゴールすることができました。


そんな、各ラップを振り返ると、


 


こんな感じで駆け抜けてきました。

が、

よく見ると、ハーフ(21.0975km)のはずが、時計計測では20.62kmしかないですね。ちなみに私の時計のGPSは、実際の距離よりも若干短めに距離計測をしますが、それにしても500mも計測ミスがあったとは考えられず、実際にこのコースは「300mくらい距離が短かった」ような気がしていました。

その証拠に、レース中に周りのランナーのGPSウォッチが、1km毎のラップをアラームで知らせているのですが、その音は距離表示板から大体数百m遅れてから鳴っていたので、やはり若干距離が足りていないことは、多分間違いがなさそうな感じでした。

・・・が、

今回は、脚にスピードの刺激を入れる為の「トレーニングレース」でしたので、


「そんな細かいことはどーでもいい」


っていうのが、本音ですね~


・・・・・・・


さて、そんなレースの後、


無事、ラン友のいけたかさんと合流し、簡単にレースの内容を振り返りました。

で、その後、

ランナーにふるまわれていた、





アイスを頂きクールダウン。

をして、

「この後どうしようか?」と、いけたかさんと話をしていると、

「温泉に行きましょう!」

っていうことになり、

「野沢温泉」に向かうことにしました。

ちなみに私の車は、レースのスタート地点に近い「野沢温泉スキー場」の駐車場に停めてあるのでシャトルバスで駐車場に戻る予定でしたが、いけたかさんの車はゴールに近い飯山駅の駐車場に停まっているとのこと。

でしたので、

いけたかさんの車で、先ずは野沢温泉スキー場に向かい、自分の車を拾ったところで、2台それぞれで温泉地に向かいました。

が、

温泉の周囲の駐車場はどこも満車で車を停めるところがありませんでした。



すると、いけたかさんが、

「有名な温泉がこの先にあるんですが、そこへ行きませんか?」

と、提案を頂いたので、

それに乗って場所を変えて、「木島平村」へと向かいました。



・・・・・・・・・・(車で20分ほど移動)


で、

到着した温泉は、「馬曲温泉」(←これで「まぐせおんせん」とよむ)です。




ちなみに、

この温泉は、景色の良さで非常に有名な温泉だということですが、実はわたくし、この長野県内に住んでいながら、ここの温泉のことは、


全く知りませんでしたww


そもそも、県外のいけたかさんに教えて頂いて、「そんなに有名なところなら是非!」ということで来たぐらいですので、なんの予備知識もないままやってきたんですね。

で、

ここも有名な温泉地だけあって、温泉に最も近い駐車場は満車状態でした。

ので、

少し離れた駐車場に空きがあったので、そこに車を入れて、温泉場にきたのですが、温泉場の建物はお世辞にも「立派」とはいいがたく、目玉の「露天風呂」に向かってみると、



ボロい(←非常に失礼)小屋がひっそりとたたずんでいるだけでしたw(←きっとこれを「風情」というんでしょうw)


ちなみにここは「脱衣所」で、そこを抜けたところに露天風呂があるのでした。

で、

服を脱いでいざ露天に出てみると・・・





ヮ(゚д゚)ォ!


眼下には山間の谷間を望む超絶景が広がっていました。

ちなみにこの温泉、

日本経済新聞社の冬の絶景露天風呂の東日本第1位に輝いたことがあるそうで、冬になると



このような絶景が広がるんだそうです。(←ぜひ冬に来てみたい!)

・・・・

で、

ここでゆっくりレースの疲労をとりながら、いけたかさんとマラソン談議に花を咲かせながら、1時間ほど露天を風呂を堪能していました。

ら、

あまりに快適だったので、ついつい帰ることを忘れてしまいそうでしたが、お互いにこのあと車で自宅まで帰らなければならないことを思い出し、ここで「いけたかさん」とは別れて、それぞれ家路についたのでした。



・・・・・・・・・・・


(2時間半後)

高速を使わずに下道で帰宅したので、途中「小布施町」の観光地で大渋滞に合い、予定以上の時間がかかりましたが、なんとか無事自宅に帰宅しました。

で、

帰宅後は、いつものように「ひとり宴会」!

をしたかったのですが、とりあえず今は禁酒中・・・

なので、

生まれて初めて、レース後なのに


ノンアルで乾杯!(←超 味気ないw)


となったのでした。


・・・・・・・・・


(おまけ)

今回は、土曜~月曜の3連休でした。

ので、

レース明けの月曜日は、


体中(特に脚)が筋肉痛


でしたが、

朝から疲労回復ジョグに出かけました。




ちなみにコースは、

先ずは車でとある場所に行き、

そこから出発するという、よくあるルート。

で、早速走り始めると、

途中

「信州の鎌倉」と言われる「塩田平」へ向かう道案内の標識を発見、



しましたが、

どう考えても、ここから塩田平に向かったら、


40km走どころではない距離


になりそうだったのでw




裏門から「生島足島神社」に入り、





健脚祈願と家内安全を祈願

して、

秋の田園風景を抜けていくと、

ここも毎度の、




上田城に到着。

したので、




ここも毎度の「真田神社」で健脚祈願と家内安全を祈願。

して、

車を停めた駐車場に戻っていきました。


・・・・・・・・


さて、

前日は、ハーフとはいえ、久しぶりのレースで体中ボロボロでしたが、納得のいくレース結果に浮かれていたことと、1ヶ月近い禁酒のおかげで比較的に体は動いてくれたおかげで、



ゆっくりジョグでしたが、30km走を完走することができました。


・・・・・・


さて、

次走は「大町アルプスマラソン」です。


ちなみに、とてもではありませんがフルマラソン、しかも山岳コースのフルを走れる自信は全くありません。

ですが、とにかくゆっくりでもいいので今年は全コース「歩かず完走」を目指していきたいと思っています。





本日(9月25日(火))のラン : 休足日でした!

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(前回からの続き)

バン!

と、号砲一発からスタートした「北信州ハーフマラソン」。

改めて、コースのアップダウンをおさらいすると、



こんな感じです。

具体的に言うと、

スタートから7km過ぎまで小さなアップダウンを繰り返します。その後は、13km地点くらいまでガーっと下ってきて、後はひたすらフラットな走路を駆け抜けていって、後はゴールを目指していく感じになっています。


ので・・・

スタート直後は、いきなり急坂から始まりました。

周りの皆さんは、勢いよく坂を駆けあがって行きましたが、脚ができていない私は、序盤で乳酸地獄に落ちるわけにはいかないので、かなりセーブした感じで進んでいきました。

ちなみに、

今日の目標は「歩かず完走」ですので、無理をしすぎてどこかでガクンとスタミナ切れを起こすことがないように主観的な体の負荷を感じながら、ギリギリのラインで攻めていくことを主題としました。

ので、

最初から最後まで時計は一切見ないこととしましたので、最初のスタート時の上り坂でどのくらいラップが落ちているのか?また、続く下りでどの程度タイムを巻き返したのか?全くわからないまま、とにかく体の声に耳を傾けながら、歩を進めていくこととしたのでした。


(序盤:1km~7km)

3年前に走った時と明らかにコースが変わっていて、下り主体ではなく随所にきつめの上り坂が組み込まれていて、うまくリズムをつかむことができませんでした。

その為、僅か3km~4km位の地点で脚がきつくなり、気を抜くと歩いてしまいそうな衝動にかられました。しかし、なんとか折れそうな心を支えながら「もう数kmほど行けば、長い下りが待っているはずなので、そこまではガマン、ガマン」と自分に言い聞かせながらアップダウン地獄を進んでいくという感じでした。

ただ、下りと登りの連続故に、それぞれで疾走感が全く違うので、ラップ的に今自分が速いのか?遅いのか?が全くわからないまま、歩を進めていく感じとなりました。

ので、

唯一の羅針盤は、「目の前を走るベテラン風のランナーさん」だけで、後ろから見ていても非常にいいリズムでピッチを刻んでいたので、彼の後をついて行くことで、「大きくタイムが遅れていることも無ければ、ペースアップしすぎていることも無い」と信じて走り続けることができました。

更に、下りは大きくストライドを取り、登りはストライドを小さくすることで、走路によってピッチは小刻みに変わりますが、その中でも「心地よいリズム感」だけは維持して走ることができました。


(中盤:8km~14km)

ここは基本的に下りがベースとなる走路が続きました。

ので、

「一気にタイムを稼ぐ場所」

でもあるわけなんですが、ここに来るまでに何度もアップダウンの走路を走ったことで、かなり自分の脚は疲弊していることと、ここで無理をすると、終盤がガタガタになる可能性もあったため、ここはいかに力を抜いて、「楽にスピードを出せるか?」に主眼を置いて走って行きました。

ちなみに、今回履いているシューズは、ナイキのズームストリーク6という、エリートランナー用のシューズでした。その為、ソールはペラペラで、クッション材の代わりに硬いプレートが入っているので、長い下りでは、私のような甘ちゃんの脚はすぐに悲鳴を上げるほど、脚にダメージを与えていきました。

が、

個人的には得意だと思っている「下り」をなんとか制しきり、終盤の平たん路に向かっていくのでした。



(終盤:15km~フィニッシュ)

終盤はほとんどアップダウンらしいアップダウンがありませんので、とにかく同じリズムでピッチを刻んでいき、今できる最大限のペースを維持して走り続けていくことに主眼を置くこととなりました。

「楽ではないが、きつすぎない」

そういう「マラソンペース」を維持できるラインを模索しつつ進んでいくと、

「きついけれど気持ちイイ」

という、ゾーンに入ることができ、順調に終盤の歩を進めていくことができました。

ちなみに路上に表示されている、距離表示を見るにつけ、

「ラスト4km」

・・・・

「ラスト3km」

・・・

と、順調に距離が減って行き、このまま無事に「歩かず完走」が約束されつつある感じがしてきました。

が、

そんな、19.5km地点あたりの最終給水ポイントにて、


痛恨の給水ミス!


給水係りの方が、「どうぞ!」と手渡ししてくれた給水カップを、こちらのミスで取り損ね、

(私)あっ、スイマセン!

と、手渡ししてくれた方にお詫びを言いつつ、テーブルにあった給水コップを改めて掴もうとしたら、そのコップも掌からするりと抜けて、路上に落下・・・・

なんと最後の最後で、給水をしくじり、無給水のままゴールを目指すこととなりました。


・・・・


今日のコース上は強い日差しが照り付ける・・・

とはいっても、秋の北信州。

気温は25度くらいかな?って感じでしたので、ラスト2km弱くらいは無給水のままでも差支えは無いと思い、敢えて給水に戻らず、そのままゴールを目指していきました。

すると、

市街地に入り、沿道の人も増え、いよいよゴールも間近であることを感じさせました。

今回のレースは「ハーフ」でしたが、余力は「ゼロ」。

ラストスパートどころか、今のペースを維持することで精いっぱいでした。



ゴールゲートが見えてくると、沿道からは私の名をコールする、アナウンサーの声。

色々と万感の思いを胸に、ゴールゲートを潜り抜けました。


・・・・・


ゴール後


すぐに、後ろを向き直り、今来た走路に一礼。

なんとか、目標の「歩かずゴール」を達成することができました。


思えば、この夏は極度の不調で、キロ4分半のペースは数キロしか持たず、キロ5分を切る10kmペース走でさえもほとんどできない状態が続きました。

距離でいえば、30km走は、僅かに2回。それも何度も休憩を入れながらの累積距離で。21km走でさえも何度も休憩が入りました。

その為、

ハーフのレースの完走に、こんなにも不安があったのは、記憶にないほどでしたが、何とかコースにも助けられ、そして、沿道の声援にも助けられ、更に今日この日にかかわるすべてのものに支えられて、無事完走することができました。


 


そしてもちろん、シューズにもずいぶん助けられ、なんとかタイムを稼ぐことができました。

そんな結果ですが、



1時間26分08秒という記録でした。

ちなみに下りの多いコースですから、タイム自体は「参考程度」といった感じです。その実、フラットになった終盤の平たん路では、キロ4分17秒ペースが続きましたので、「実質90分が切れるか切れないかのギリギリのレベルだったんだろうな」というのが、後で振り返った率直な感想でした。

なお、一緒に走った、ラン友のいけたかさんは、85分切りの目標を立てましたが、見事これを達成して84分でゴールしたそうです。目標達成、本当におめでとうございました。

私も足りない点はいくつもありましたが、「今できる最善」は尽くせたと思っていますので、今回は「納得のいく、満足のいく結果」だったと思っています。

ので、

ゴール後は、



いけたかさんと合流する前に、1人で記念撮影会をしたんだとさw



(ランアフター編へ続く)

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2018年9月22日(土)

娘の中学最後の文化祭がありました。

ので、

この日はレース前日のランオフなので、保護者も参観できる、「合唱コンクール」を嫁さんと一緒に見に行ってきました。



ちなみに保護者が学校に顔を出すということは、今後はそうないことで、私にとっては後は卒業式を残すのみといった感じになり、ついつい感慨深いものがありました。


で、

中学校から帰宅後は、翌日のレースの準備を済ませ、小説を読みながらまったりとした時間を過ごしていましたが、明日は早朝4時半出発なので、夜8時半には早めですが就寝するのでした。


・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ピピピピ・・・ピピピピ・・・(←目覚ましの音)

ピッ(←目覚ましを止めた音)


・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・!?




ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!


エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?


あ・・・朝7時~!?


ま・・・Σ(゚◇゚;)マジデッ!?


寝過した~!!!

そして、


レースに間に合わねー!!!



・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


という、


夢を見た(爆)



ので、

慌てて跳び起きたら、


まだ、深夜の2時ww


だったので、

安心して二度寝しました。


・・・・・

・・・・・・・・・・・

で、

予定通り、朝3時半に起きて、4時半に自宅を出発。

して、

一路、野沢温泉村駐車場(大会用駐車場)に向かうのでした。


・・・・・


2018年9月23日(日) AM5:30頃



この大会は、3年ぶり2回目の出場になるんですが、3年前に出場した時は、丁度ここがマラソンコースの一部として走ったと思われる峠道でした。

ので、

ここを車で走っていると、ついつい懐かしさがよみがえってきました。


・・・・・


さて、

本日のコースですが、



野沢温泉村から飯山市街地まで向かう「ワンウェイコース」なので、全体的に下りが多いコースです。

ので、

「下りが多いと、攻略が簡単」

とならない為の配慮なのか、今回でまだ6回目の開催ですが、既に2回ほどコース変更を重ね、前半にも随所にきつめの登りを織り込むことで、難易度を調整してきているようでした。(その為、序盤は前回走った道とだいぶ違っていました。)

が、

私にとっては、今日は「トレーニングレース」ですので、どんなコースでも「全力あるのみ」でぶつかるつもりでした。

それもそのはず、

今年の夏は、肝臓を傷めていた関係で、まともに走ることもできず、休日にもかかわらず、「10kmスロージョグ」しかできない日が続くなど、まともに走ることもできませんでした。

ハーフの距離が走れるようになったのも、8月後半に入ってからで、それでさえも何度も脚が止まらないと完走できない不甲斐無い状況でした。

ので、

本日の目標は、

「ズバリ!歩かず完走!」

でした。


・・・・・


さて、

車を駐車場に止めると、シャトルバスでスタート会場に向かいました。

会場につくと、先ずはスタートゲートに向かい



間もなく始まる私闘に覚悟を決めました。

で、

その後はレースウェアに着替えて、



オープニングセレモニーを観覧。

で、


スタート40分前

いよいよ、



レースシューズに足を通し、戦闘準備を整えます。

本日の相棒は、ハーフの距離までしか乗りこなせない、

「ズームストリーク6」

でした。

で、

全ての準備が整い、スタートゲートに整列しようとすると・・・


あ~っ!

いけたかさん!


ってことで、ラン友さんと合流したので、しばしラン談義をしていました。

で、話の最後に今日の目標を確認すると、

いけたかさんは、

「今日の目標は85分切り」

に対して私は、

「歩かず完走」

という、程遠い目標差でしたが、ずーずーしくも、いけたかさんと同じ前方のスタートラインから出発することとするのでした。


・・・・・・


で、

あっという間にスタート時間。

「バン!」

と、号砲一発、本日のレースがスタートするのでした。



・・・・・(本編に続く)

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プロフィール

HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
花の昭和47年生まれのアル中&メタボ中年が、何を血迷ったのか38歳からランニングを開始!
40歳でサブスリーを達成すると、42歳でフルマラソン2時間48分台を記録。
ランナーズのフルマラソン全日本ランキングのベスト100に掲載されると、有頂天もMAXに。
だが、
それが災いしたのか、その後は故障の連続。
ストレス解消のために走ったはずが、走れば走るほどにストレスに!?
サブスリー時代のブログを閉じて、新天地にやってきました。
毎日が、「日々是好日」。
ランRUN日和になりますように!

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