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日々是好日、ランRUN日和

かつては、サブスリーランナーとして幾多のレースを駆け抜けてきました。 怪我をして、一歩引いたところに身を置いたとき、新しい走りの楽しみを見つけに行きたくなりました。 日々是好日(ひびこれこうじつ)。 毎日が最良の日になりますように!

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(前回からの続き)

バン!

と、号砲一発からスタートした「北信州ハーフマラソン」。

改めて、コースのアップダウンをおさらいすると、



こんな感じです。

具体的に言うと、

スタートから7km過ぎまで小さなアップダウンを繰り返します。その後は、13km地点くらいまでガーっと下ってきて、後はひたすらフラットな走路を駆け抜けていって、後はゴールを目指していく感じになっています。


ので・・・

スタート直後は、いきなり急坂から始まりました。

周りの皆さんは、勢いよく坂を駆けあがって行きましたが、脚ができていない私は、序盤で乳酸地獄に落ちるわけにはいかないので、かなりセーブした感じで進んでいきました。

ちなみに、

今日の目標は「歩かず完走」ですので、無理をしすぎてどこかでガクンとスタミナ切れを起こすことがないように主観的な体の負荷を感じながら、ギリギリのラインで攻めていくことを主題としました。

ので、

最初から最後まで時計は一切見ないこととしましたので、最初のスタート時の上り坂でどのくらいラップが落ちているのか?また、続く下りでどの程度タイムを巻き返したのか?全くわからないまま、とにかく体の声に耳を傾けながら、歩を進めていくこととしたのでした。


(序盤:1km~7km)

3年前に走った時と明らかにコースが変わっていて、下り主体ではなく随所にきつめの上り坂が組み込まれていて、うまくリズムをつかむことができませんでした。

その為、僅か3km~4km位の地点で脚がきつくなり、気を抜くと歩いてしまいそうな衝動にかられました。しかし、なんとか折れそうな心を支えながら「もう数kmほど行けば、長い下りが待っているはずなので、そこまではガマン、ガマン」と自分に言い聞かせながらアップダウン地獄を進んでいくという感じでした。

ただ、下りと登りの連続故に、それぞれで疾走感が全く違うので、ラップ的に今自分が速いのか?遅いのか?が全くわからないまま、歩を進めていく感じとなりました。

ので、

唯一の羅針盤は、「目の前を走るベテラン風のランナーさん」だけで、後ろから見ていても非常にいいリズムでピッチを刻んでいたので、彼の後をついて行くことで、「大きくタイムが遅れていることも無ければ、ペースアップしすぎていることも無い」と信じて走り続けることができました。

更に、下りは大きくストライドを取り、登りはストライドを小さくすることで、走路によってピッチは小刻みに変わりますが、その中でも「心地よいリズム感」だけは維持して走ることができました。


(中盤:8km~14km)

ここは基本的に下りがベースとなる走路が続きました。

ので、

「一気にタイムを稼ぐ場所」

でもあるわけなんですが、ここに来るまでに何度もアップダウンの走路を走ったことで、かなり自分の脚は疲弊していることと、ここで無理をすると、終盤がガタガタになる可能性もあったため、ここはいかに力を抜いて、「楽にスピードを出せるか?」に主眼を置いて走って行きました。

ちなみに、今回履いているシューズは、ナイキのズームストリーク6という、エリートランナー用のシューズでした。その為、ソールはペラペラで、クッション材の代わりに硬いプレートが入っているので、長い下りでは、私のような甘ちゃんの脚はすぐに悲鳴を上げるほど、脚にダメージを与えていきました。

が、

個人的には得意だと思っている「下り」をなんとか制しきり、終盤の平たん路に向かっていくのでした。



(終盤:15km~フィニッシュ)

終盤はほとんどアップダウンらしいアップダウンがありませんので、とにかく同じリズムでピッチを刻んでいき、今できる最大限のペースを維持して走り続けていくことに主眼を置くこととなりました。

「楽ではないが、きつすぎない」

そういう「マラソンペース」を維持できるラインを模索しつつ進んでいくと、

「きついけれど気持ちイイ」

という、ゾーンに入ることができ、順調に終盤の歩を進めていくことができました。

ちなみに路上に表示されている、距離表示を見るにつけ、

「ラスト4km」

・・・・

「ラスト3km」

・・・

と、順調に距離が減って行き、このまま無事に「歩かず完走」が約束されつつある感じがしてきました。

が、

そんな、19.5km地点あたりの最終給水ポイントにて、


痛恨の給水ミス!


給水係りの方が、「どうぞ!」と手渡ししてくれた給水カップを、こちらのミスで取り損ね、

(私)あっ、スイマセン!

と、手渡ししてくれた方にお詫びを言いつつ、テーブルにあった給水コップを改めて掴もうとしたら、そのコップも掌からするりと抜けて、路上に落下・・・・

なんと最後の最後で、給水をしくじり、無給水のままゴールを目指すこととなりました。


・・・・


今日のコース上は強い日差しが照り付ける・・・

とはいっても、秋の北信州。

気温は25度くらいかな?って感じでしたので、ラスト2km弱くらいは無給水のままでも差支えは無いと思い、敢えて給水に戻らず、そのままゴールを目指していきました。

すると、

市街地に入り、沿道の人も増え、いよいよゴールも間近であることを感じさせました。

今回のレースは「ハーフ」でしたが、余力は「ゼロ」。

ラストスパートどころか、今のペースを維持することで精いっぱいでした。



ゴールゲートが見えてくると、沿道からは私の名をコールする、アナウンサーの声。

色々と万感の思いを胸に、ゴールゲートを潜り抜けました。


・・・・・


ゴール後


すぐに、後ろを向き直り、今来た走路に一礼。

なんとか、目標の「歩かずゴール」を達成することができました。


思えば、この夏は極度の不調で、キロ4分半のペースは数キロしか持たず、キロ5分を切る10kmペース走でさえもほとんどできない状態が続きました。

距離でいえば、30km走は、僅かに2回。それも何度も休憩を入れながらの累積距離で。21km走でさえも何度も休憩が入りました。

その為、

ハーフのレースの完走に、こんなにも不安があったのは、記憶にないほどでしたが、何とかコースにも助けられ、そして、沿道の声援にも助けられ、更に今日この日にかかわるすべてのものに支えられて、無事完走することができました。


 


そしてもちろん、シューズにもずいぶん助けられ、なんとかタイムを稼ぐことができました。

そんな結果ですが、



1時間26分08秒という記録でした。

ちなみに下りの多いコースですから、タイム自体は「参考程度」といった感じです。その実、フラットになった終盤の平たん路では、キロ4分17秒ペースが続きましたので、「実質90分が切れるか切れないかのギリギリのレベルだったんだろうな」というのが、後で振り返った率直な感想でした。

なお、一緒に走った、ラン友のいけたかさんは、85分切りの目標を立てましたが、見事これを達成して84分でゴールしたそうです。目標達成、本当におめでとうございました。

私も足りない点はいくつもありましたが、「今できる最善」は尽くせたと思っていますので、今回は「納得のいく、満足のいく結果」だったと思っています。

ので、

ゴール後は、



いけたかさんと合流する前に、1人で記念撮影会をしたんだとさw



(ランアフター編へ続く)

拍手[7回]

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無題

ハーフマラソンお疲れさまでした。

90分切りお見事ですね!練習が足りていないということですが、それなりにまとめられるのは、やはり過去の経験が大きいと思います。力を出し切れた感覚は大切ですね。

いざという時はストリーク6ですね。

ツートンカラーあるんですね。これ、カッコいいです。

でも、使えるのはハーフまででしょうか。私はストリークで40km走をやってから足裏の痛みがあります。

来月のハーフで履くシューズ、迷っています。
by ヨッシー URL 2018/09/24(Mon)23:01:06 編集

Re:無題

ヨッシーさん、ありがとうございました。

本当に今回は「走りきる」ことに不安があるという「ハーフ史上最大級の不安材料」を抱えての出走でした。

ですが、「禁酒の神様」が舞い降りてきたおかげ(?)で、無事走りきれたばかりか90分切りでまとめられたので、本当に良かったと思っています。

ズームストリークを履きこなすには、やはり相応の足が必要ですね。今回もハーフで使っただけなのに、右足の裏に痛みが出たばかりか、マメもできていましたので、まだまだ自分には分不相応の靴だと思っています。

とはいっても、ハーフの距離なら少しくらい背伸びしたシューズも試せますし、そういうシューズの力を借りて、タイムをたたき出すことも可能ですから、ヨッシーさんも「素敵な相棒」を見つけてレースに臨んでくださいね。
2018/09/25 16:55
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プロフィール

HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
花の昭和47年生まれのアル中&メタボ中年が、何を血迷ったのか38歳からランニングを開始!
40歳でサブスリーを達成すると、42歳でフルマラソン2時間48分台を記録。
ランナーズのフルマラソン全日本ランキングのベスト100に掲載されると、有頂天もMAXに。
だが、
それが災いしたのか、その後は故障の連続。
ストレス解消のために走ったはずが、走れば走るほどにストレスに!?
サブスリー時代のブログを閉じて、新天地にやってきました。
毎日が、「日々是好日」。
ランRUN日和になりますように!

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