日々是好日、ランRUN日和
かつては、サブスリーランナーとして幾多のレースを駆け抜けてきました。 怪我をして、一歩引いたところに身を置いたとき、新しい走りの楽しみを見つけに行きたくなりました。 日々是好日(ひびこれこうじつ)。 毎日が最良の日になりますように!
先日、1月19日
東京・築地の料亭「新喜楽」で(←なぜ料亭?)
第168回「芥川賞・直木賞」の選考会がありました。
結果はみなさんご存じの通り、
芥川賞は井戸川射子氏の「この世の喜びよ」と佐藤厚志氏の「荒地の家族」のダブル受賞。
で、
直木賞は小川哲氏の「地図と拳」と千早茜氏の「しろがねの葉」のこれまたダブル受賞となりましたね。
まあ、
「にわかの読書家」である私は、この4名のいずれも知りませんでしたし、読んだこともありませんでしたw
が、
純文学系の「芥川賞」は、肌に合わない(←頭に合わないw)
ものの、
せめて、直木賞作品ぐらいは読んでおきたいですよね。
ちなみに、
歴代の受賞作品を調べてみたら、まともに読んだことがあるのは、
直木賞
第134回(平成17年) 東野圭吾「容疑者Xの献身」
第145回(平成23年) 池井戸潤「下町ロケット」
のみでしたw
一方、
芥川賞
第155回(平成28年) 村田沙耶香「コンビニ人間」
この1冊だけでしたww
・・・・・長い歴史で、これだけ? ww
いや~、
もっと本を読まないとだめですね~(←結論)
・・・・・・・・
さて、
そんな私も、2023年度の読書数は、現在のところようやく7冊目です。
で、今は、
これを読んでいるんですが、
この本がまた、とんでもなく素晴らしい!
流石は、村上春樹さん!
走ることを語るときに文学のエッセンスを加えるとこうなるのか!?
って感じです。
多くを語るとネタバレになるので、差し控えますが、
「走るときの気持ち」や「レース中に感じること」そして「なぜ走るのか」という根源的なことに至るまで、様々な考えを「村上流」の表現で文学的にかかれています。
ので、
ランナーとしては、
「そうそう、そうなんだよな~」
って共感できるだけでなく、
「うまいこと表現するな~」
って感じで読み進めています。
例えば、加齢によりフルマラソンのタイムが明らかに、そして確実に遅くなっていく自分を見て、
「フルマラソンのタイムは潮が引いていくみたいに、ゆっくりとではあるけれど着実に後退を続けた。走ることが以前みたいに、手放しで楽しいと思えなくなった。そこには払っただけの努力が報われないという失望感があり、開いているべきドアがいつの間にか閉ざされてしまったような閉塞感があった。それを僕は「ランナーズ・ブルー」と名付けた。」
って、まさに今の自分自身のことのようなので、
これからは、
「俺、今、ランナーズ・ブルーなんだ」
っていうことにしたいと思いますw
又、「走る音」については、
「靴音と、呼吸音と、心臓の鼓動とが絡み合って、独特のポリリズムを作り上げていく」
なんて表現は好きですね~
10年以上走ってきたけど、「靴音と、呼吸音と、心臓の音の3つの音がポリリズムを形成している」なんて考えたこともなかったけど、
言われてみれば、私の場合なら・・・、
・1分間で200ステップくらいのペースで走る靴音
・呼吸は「スッ、スッ、ハー」をステップの2倍くらいのペースで刻む呼吸音
・心拍数に至っては、1分間で150~170くらいでマチマチ
なので、3つの音はバラバラのリズムで形成されているのに、これが私の「走る音」という一つの音楽を奏でているさまは、
まさに「ポリリズム」なんですね。
(著者注)ポリリズム・・・ 複数の異なるリズムや拍子が同時進行している音楽のこと
・・・・・・・
さて、
昨年の暮れに、
夏川草介さんの「臨床の砦」という本を読みました。
ちなみにこれが、2022年に読んだ108冊目のラストの本です。
で、
私は「現役医師」が書く本は、独特のリアリティーを内包していて大好きで、
知念実希人さんや中山裕次郎さんも好きな作家さんです。
で、
夏川草介さんはといえば、長野県の「信州大学 医学部」卒のお医者さんなので、この本の舞台も、私の地元である長野県の架空の町である「北アルプスのふもとの町」が舞台になっています。
で、
この作品は、現在も続く「新型コロナ」の流行初期の医療現場を描いています。
で、この本を読んでの率直な感想は、
すんごい感動します!(←語彙力w)
もう、ねぇ、
ストーリーは言えないけど、
本の帯を読むだけでも、熱くなってきますよ。
なので、
もう、とにかく読んでくれ!って感じです。(←相変わらず、酷い語彙力w)
・・・ってことで、
夏川草介さんって初めて読んだけど、いい作家さんですよね~(←今更?w)
ってことになり、
そういえば、「神様のカルテ」って呼んだことなかったよな~(←マジで?)
ってことになり、
本日、買ってきてしまいましたw
ちなみにこれも、信州の内科医が主人公のお話ですね。
早く読みたいですね~
なんてったって、相当感動するらしいので、
涙腺緩めて待っていますw
・・・・・・・・・・
さて、
お気に入りの作家さんといえば、最近熱いのが、
「三浦しをんさん」
です。
昨年の「舟を編む」や「小暮荘物語」でハマり、
今年に入っては、
この2冊を読了しています。
で、
左の「仏果を得ず」を先に読んだんですが、これは「文楽」の世界を描いた物語なんですが、「文楽」っていうよりは、おそらくは「人形浄瑠璃」って言った方が耳なじみがあるのではないでしょうか?(←私はこっちです)
で、皆様ご存じ「近松門左衛門」が起こした伝統芸能の世界で、これを今に継承する「若き義太夫」が主人公となり、色々な苦悩に負けず、芸を磨いていくのがストーリーです。
ちなみに、はっきりいって学校では、
「人形浄瑠璃」=「近松門左衛門」
ってくらいしか習っておらず(←そりゃ、私だけ?w)
それが何なのかなんて考えたこともなかったんですが、この本を読んで日本の伝統芸能の世界を「ちょっとだけ」わかったような気にさせられる作品でした。
ちなみに主人公は30代の男性ですが、芸の世界では「若造」ですので、ストーリーは「青春小説」のようなテイストでした。
で、
ちょっと、文楽の世界に興味がわいてきましたので、次に「あやつられ文楽鑑賞」という、同じく三浦しをんさんが書いた「文楽入門書」を拝読させていただくと、ますます文楽の世界に興味がわいてきました。
ので、
YOUTUBEで、文楽鑑賞をしてみましたが、
まだまだ理解は程遠いw
ことだけ理解できました。
で、
三浦しをんさんは、
この一番左の「神去なあなあ日常」という作品が未読になっていますが、
今日、ふらりと本屋(BOOKOFF)に立ち寄ると、
先ほどの「神様のカルテ」に加えて、
なんと、
「容疑者X~」の次、第135回直木賞作品である、
『まほろ駅前 多田便利軒』
が置いてあるじゃないですか!!
ってことで、
買ってしまった!
しかも、
大好きな「百田尚樹さん」の「カエルの楽園」も一緒にw
・・・・・・・
と、いうわけで、
本日は、
神様のカルテ 1・2・3(全3巻)
と、
まほろ駅前 多田便利軒
カエルの楽園
と、5冊も本を買ってしまいました。
金欠病なのに、大盤振る舞いです!(←でも、BOOKOFF)
でも、大丈夫!
今日は、
お年玉クーポン! が、あったからね!!
しかも、100円の本を5冊で、ちょうど500円だったから、
230円引きで、なんと 270円!?
いや~、全部読むのに10日はらくらくかかるので、
読書って、コスパ最強の趣味でしょう!!
まあ、コスパはともかくとして、
大好きな作家さんたちの面白そうな本たちに囲まれて、
今の率直な気持ちは、
オラ、ワクワクすんぞ!(←悟空みたいに言ってみようw)
です。(←ほんと読むのが楽しみ)
本日のラン 15.50km 1時間29分24秒(←あまりの遅さに、「ランナーズ・ブルー」ですw)
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プロフィール
HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
花の昭和47年生まれのアル中&メタボ中年が、何を血迷ったのか38歳からランニングを開始!
40歳でサブスリーを達成すると、42歳でフルマラソン2時間48分台を記録。
ランナーズのフルマラソン全日本ランキングのベスト100に掲載されると、有頂天もMAXに。
だが、
それが災いしたのか、その後は故障の連続。
ストレス解消のために走ったはずが、走れば走るほどにストレスに!?
サブスリー時代のブログを閉じて、新天地にやってきました。
毎日が、「日々是好日」。
ランRUN日和になりますように!
40歳でサブスリーを達成すると、42歳でフルマラソン2時間48分台を記録。
ランナーズのフルマラソン全日本ランキングのベスト100に掲載されると、有頂天もMAXに。
だが、
それが災いしたのか、その後は故障の連続。
ストレス解消のために走ったはずが、走れば走るほどにストレスに!?
サブスリー時代のブログを閉じて、新天地にやってきました。
毎日が、「日々是好日」。
ランRUN日和になりますように!
もっと?(^^;
本の世界は広くて深いってことなんでしょうね。
ドキュメンタリータッチの重いテーマは
気持ちのスイッチを入れないと
なかなか読む気にならないところですが
新しい知識や物語だけでなく
自分の中にあるモヤモヤを言葉にしてくれる本は
見つけた時「あー!これこれ!」って思いますよね♪
本は読んでる時間だけじゃなくて
読んだ後もずっと頭や心に残るものなので
早く読めば読むほど、コスパはよくなる計算になりますね(^^)
Re:もっと?(^^;
加えて、読みたい!って思う本だけでも莫大にあって、きっと人生の時間のすべてを読書に費やしても足りない位なんだと思います。
「芥川賞」に「直木賞」、「本屋さん大賞」に「このミス」作品。
各出版社の文芸賞なども加えると、もうこれだけでも読み切れませんね。
本は読むことによる知識の堆積も大事ですが、「読むことそのもの」も大事だと思っています。
言葉の匠たちが繰り出す表現方法や言葉遣いは言わずもがなで、文章の構成なども勉強になります。
私は言葉の使い方が上手い人って憧れますし、尊敬しますので、そんな人たちのお手本を毎日拝読させてもらってます。
やっぱり本っていいですよね!