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日々是好日、ランRUN日和

かつては、サブスリーランナーとして幾多のレースを駆け抜けてきました。 怪我をして、一歩引いたところに身を置いたとき、新しい走りの楽しみを見つけに行きたくなりました。 日々是好日(ひびこれこうじつ)。 毎日が最良の日になりますように!

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週末の出来事は、昨日の記事更新で済んでいるんですが、どーしても追加でこれだけは書いておきたかったので、自分自身の読書記録として記しておきます。


・・・・・


9月5日(日)

空に広がる雲のすきまから、時折日差しが差し込む昼下がり。

季節は晩夏となり、木陰に入ると風には秋の気配を感じました。



さて、

秋と言えば「読書の秋」ということで、




この日は、お外で読書をしました。

ちなみに、

周りは、小さな子供を連れた家族連れが大半でしたが、

ここだけは、「ぼっち」でしたw

が、

その分、ゆっくり本が読めますね。





さらに、ブログもここで書こうかしら?と、パソコンも持参していましたww


・・・・・


さて、

今回は、「最高に面白かった本に出合った」というお話です。

で、

その本というのは、この日読んだ、




柚月裕子(作)「孤狼の血」です。



この作品は、

2015年に初出版。

2018年には映画化され、その続編が今年8月に封切られています。



あらすじは、



時は昭和63年の広島

所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う。

法外な違法捜査を行う大上

しかし、それにより徐々に明らかになってゆく事実

正義とは何か、信じるものとは何か、守るべき仁義とは何か

日岡の目には、次々と真実が浮かび上がってくる



・・・・・という感じです。



ま、あらすじだけではわからないでしょうけど、(←わかったら、ネタばらしになっちゃうw)

はっきり言います。この作品は、


無茶苦茶良かった~!

大上さん、渋すぎる~!

本物のハードボイルドを見た~!


って感じでした。

で、

まぁ、ほんとうに、

映画観る前に読んでおいて良かった~

って思いました。

何といっても、

登場人物の人物像に変な先入観がなく読むことができましたからね。

ちなみに、

読んでいない人の作品のイメージを壊したくないので、あえて誰とは言いませんが、私の中の「大上さん」は、映画版でのキャスティングとは、まったく違う「とある人」をイメージしていました。

もちろん日岡のイメージも映画とは違います。


そしてこの本は、

読んでいたら「昭和の匂い」がプンプンするんですよね~w

もしかすると、アラフィフ以上の人と未満の人とでは、読んだ時の感じ方が違うかもしれないと思うくらい、様々な描写にリアリティがありました。

因みに、作者は女性ですが、「昭和男の下品な下ネタ」もリアルで、警察やヤクザの隠語、そして迫力ある広島弁とこの作品を創り上げるにあたって行われたであろう取材力もすごいなあと感じる作品でした。

もう、細かいところを言えば、

読んでいるうちに、ジッポーで火をつけた時のオイルの匂いの混じったタバコの香、そして飲む酒の味すら感じられてきました。

とにかくもう、作品の世界にぐいぐい引き込まれていって、ラストでは子供たちが駆け回っている公園にもかかわらず、号泣してしまいましたww


もちろんミステリーとしての要素もしっかりしているので、ただのヤクザ小説ではないので作品全体のバランスも素晴らしかったです。

と、いうことで、

土日の連休は、懐かしい昭和の情景を目に浮かべながら、漢の世界を堪能させて頂きました。



こんなにすごい作品だったので、もう次作の「狂犬の眼」から、昨年完結した「暴虎の牙」までこのシリーズは完読しなきゃ!って感じですね。




・・・・・・・・



さて、

本にはそれぞれの好みがあるので、どんな名作もある人にとっては愚作に感じるかもしれませんし、そのまた逆もあると思います。

であれば、誰の意見に従うことなく、読みたい本を読みたいように読めばいいと思いますが、それでもこの作品だけは是非読んで欲しい、特に「昭和男」には手に取って欲しいなって感じの本でした。





本日のラン  月曜日のアクティブレスト  7.1km 43分52秒

拍手[3回]

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無題

ちょっ!!これ!!
今、まさに私が読んでるやつ!!(笑)
RXさんの本棚で見させて貰った作家さんいくつか読んでみて、柚月さんのやつが面白かったのでこれも読んでみたいと思い古本屋で手に入れてたんです!!←しかも数ヶ月前の話なのに中古屋は軒並み欠品で、ようやく見つけてもあんま安くなかったんですよ。

現在、本当に私忙しくて全く読書出来てないんで序盤しか読んでないんですが、そんなに面白いなら何とか時間を作って読んでみたい!

ネタバレしてなくて良かったです♪
自分の中の優先順位、読書を爆上げしときます。
by みち 2021/09/06(Mon)22:34:09 編集

Re:無題

おぉ~! まさにタイムリー!

同じタイミングで読んでたんですね~。ネタバレしなくてよかった~w

このタイトルって、映画とかで再注目されてますから、古本屋でも品薄になってるんですよね。

私的に柚月裕子作品は、「慈雨」「朽ちないサクラ」「最後の証人」を読んでおり、本作で4作目。

で、

自宅には、「検事の本懐」がすでにスタンバイされていますから、こちらも楽しみですw

それにしても、みちさん、ほんとに忙しそうですね。

ブログもだいぶ停滞中ですから、そんなところからも察していました。

仕事に家事に大忙しだと思いますが、秋の夜長に1時間でもいいから、静かに読書する時間が取れるといいですね。

でも、面白い作品だと1時間じゃ物足りなくて、結局睡眠を削る羽目になるのが、アラフィフの私には辛いところですww
2021/09/07 11:36

[壁]_・)チラッ

昭和男って誰だろう?
(((・・ )( ・・)))キョロキョロ??

Amazonで探したら新品しかなくて
文庫で800円以上した(汗)

遠いってなんて不便なんだろう・・・
近ければ借りられるのに(笑)
とりあえずスクショして
メモ用フォルダに入れておいたので
また折を見てチェックしてみます(゚゚)(。。)

でもまぁ、一緒に盛り上がれる人がいて
よかったですね♪
(プラモは割と孤独ですw)
by りょうま 2021/09/08(Wed)00:47:23 編集

Re:[壁]_・)チラッ

昭和63年って、ちょうど我々は16歳の時ですね~

今と違って、全然デジタルな世の中じゃなくって、アナログな世の中で、携帯すらない時代背景を取り上げたこの作品は、ノスタルジックな世界観を醸し出しています。

体罰も当たりまえだったし、体育会系の厳しさは、今とは全然比べ物にならない感じだったので、これを平成世代の子が読んだら違和感だらけで、上手く理解できないかもしれません。

だからこそ!

そこの、昭和世代のあなたに読んで欲しいw

読めば懐かしい風景と男くさい男の姿が、きっと瞼に浮かぶはず!

ブックオフで見つけたら、即購入をお勧めします!(私は110円で入手しましたw)
2021/09/08 09:40
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プロフィール

HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
花の昭和47年生まれのアル中&メタボ中年が、何を血迷ったのか38歳からランニングを開始!
40歳でサブスリーを達成すると、42歳でフルマラソン2時間48分台を記録。
ランナーズのフルマラソン全日本ランキングのベスト100に掲載されると、有頂天もMAXに。
だが、
それが災いしたのか、その後は故障の連続。
ストレス解消のために走ったはずが、走れば走るほどにストレスに!?
サブスリー時代のブログを閉じて、新天地にやってきました。
毎日が、「日々是好日」。
ランRUN日和になりますように!

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